タイでハーブ学に触れながらチネイザンを学ぶ
2017年新年を迎えました。今年もよろしくお願いいたします。
年末年始は、タイ伝統医学の中のチネイザンという技法を学ぶため、タイ北部の古都チェンマイへ。
私は、これまで日本では中国医学をベースに鍼灸治療を、アーユルヴェーダの聖地南インドではアーユルヴェーダを、そして、今回はインドのアーユルヴェーダと中国医学が交わるタイ国のチェンマイで<チネイザン>という技法を学ぶルートを辿っています。
この三つの国で根付いている医術を、生で体感し、習得し続けています。
緑豊かなチェンマイの魅力
特にタイ・チェンマイは、豊富な水源と緑豊かな環境に恵まれ、無農薬野菜作りや山岳地方ではコーヒー豆栽培が徐々に盛んになってきている地域です。
また、チェンマイはインドからアーユルヴェーダが伝導されたことで、アーユルヴェーダハーブ・薬草が、人々の日常的な暮らしの中に溶け込んでいる。
何より私にとってチェンマイの魅力は、地元で採れた新鮮な薬草を使って施術が学べることです。
私が通ったスクールでは、施術に使う薬草のコストがたとえ高いものでも、効果を高める為ならば惜しまずに使うという姿勢がTen治療院のポリシーと同じで、とても共鳴できました。
チェンマイでの朝はスクールに到着すると、まず靴を脱いで足を洗うという習慣から始まりますが、足洗い場の桶には、水道水に殺菌作用のあるマクルーや筋肉の緊張を和らげるプライなど様々な薬草が浸けてあり、朝のスタートから、ごく普通に豊富なハーブ・薬草に触れる生活です。
また、スクール近くのカフェではアーユルヴェーダに出会ったことで知り、その効果に注目していたブラフミー(ツボクサ)100%の生ジュースも手軽に飲める環境が、たまらなく魅力的。
ブラフミー(ツボクサ)の魅力は、活性酸素を排出する抗酸化作用・脳の働きを高める・アンチエイジング効果に非常に優れています。
アーユルヴェーダの代表的な薬草が、生ジュースで飲めるなんて・・・
タイではアーユルヴェーダが盛んなインドやスリランカのように、ハーブ・薬草を飲み物や料理やマッサージや香りを楽しむなど、人々の生活に溶け込んで活用されています。
Ten治療院ではこれまで、タイハーブではなく、インドのアーユルヴェーダハーブを入手して施術を行っていますが、
本格的なアーユルヴェーダハーブを日本で扱うには、コストが非常に高く、入手も容易ではありません。
そんな中でも出来る限りの努力を続け、当院の施術で使用している特注オイルは、非常に価値の高いリアルアーユルヴェーダオイル。
でも、本音はまだまだ取り揃えたいものがある・・・
ハーブ・鍼灸・オイルのチカラ
患者さまの症状に対して、欲しい効果を出すために、その役目を担えるハーブが入手できない場合どうしよう?
実は、その対処法が植物の命や物ではなく、鍼(はり)治療の技で対処することにTen治療院は着目しました。
アーユルヴェーダ・オイルの力に、<鍼灸の力>を加える。
つまり、鍼(はり)治療のテクニックで<ハーブの力を補う>という知恵を加えた治療法なのです。
<鍼灸の力でハーブの力を補う>とは?
たとえばYNSA(山元式新頭針療法)は、脳の活性化を図る針治療。
YNSAの効果はブラフミーが果たす効果と同じような働きを見込むことができます。
つまり、YNSAの鍼(はり)治療効果に加え、抗酸化作用に優れたセサミオイルにアーユルヴェーダハーブをたっぷり煮込んだオイルでのマッサージを重ねる技によって、ブラフミーなどの優れた薬草が日常的に入手出来なくても、欲しい効果を再現すること。
これが、Ten治療院のアーユルヴェーダ&鍼灸治療の効果倍増の秘策。
内臓デトックス法 「チネイザン」
今回のチェンマイではタイハーブに親しみ、タイ伝統医学と中国医学を融合させた「チネイザン」という内臓のデトックスを促す手技のレッスンに集中してきました。
レッスン終了後スクールの校長先生から、現役の鍼灸師・アーユルヴェーダセラピストにチネイザンの指導者の資格まで学んで欲しい!と熱いラブコールに負けて(笑)、再び3月に渡航予定です。
0コメント