自覚症状のない異常を発見し、早期に手当てする大切さ
まだまだ、寒い日が続いています。
寒い時期が人々に与える影響は、便秘や不眠など自律神経・神経痛など神経の異常による症状や、また、関節や筋肉が冷えて固くなることで、関節痛・筋肉のコリなどの症状が出やすくもなります。
昨日の患者さまは、今まで快調だったお通じがすっきりせず、身体もいつもより固くなっておられました。
この方は、小学低学年で戦争を体験し、親から離れて疎開先で生き抜き、食べるものもないどん底の地獄から戦後のバブル絶頂期、そして現在まで日本という国の浮き沈みと共に人生を80年以上歩んでおられます。
現在の目的は「命がある限り人生を楽しみたい」 「寝たきりなんて絶対に嫌。いつまでも自由に旅が出来るように健康でありたい」という目標でメンテナンスに来て下さっています。
Ten治療院では、訴えのない症状も治療範囲
いつものようにお身体を確認すると、首や肩・肩甲骨の間がカチカチでした。
特に肩こりの自覚症状はないと言われましたが、背中の皮膚を丁寧につぶさに診ていくと、
肩甲骨の間・心臓の裏あたりに、糸ミミズのような赤くて細い血管が詰まって浮き出ていたのを発見しました。
これは、心臓や肺が疲れているサインです。
もともと不整脈など心臓に不安のある方や、強い精神的ストレスにさらされてきている方も、このようなサインが出てきやすい。
まだこの段階では自覚症状はなく、ご自分ではなかなか気付けないのが現状です。
しかし、放置すると心臓や脳などの血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞となって命に係わる病気になる可能性が高くなる。
今回は、そのような兆候を発見したことで、速やかに刺絡治療を行い、血管の詰まりをしっかりと取り除く処置も行いました。
処置をした後には、顔色もぐっと良くなられたのです。
思わず「これで寿命があと5年延びましたね!」と伝えますと、「私は、120歳まで生きるわよ」と素敵な笑顔です。
日頃、様々な患者さまに関わらせていただいていることで、微細な血管が詰まっている「瘀血(おけつ)」の症状が多い事を感じています。
もしも、太い血管が詰まるまで放置すれば、病院で手術を受けなければ命に危険が及ぶほどに、血管の詰まりは深刻な病気に直結していきます。
しかし、その手前の兆候をいち早く感知して手当てを施すのが、私の仕事です。
掛かりつけの病院ではなく、掛かりつけの鍼灸院を持つ利点
鍼灸(はりきゅう)治療だけの頃は、これほどまでくまなく全身を診ることはありませんでした。
しかし、アーユルヴェーダのアビヤンガ・オイルマッサージとの融合を目指したことで、今では身体の赤信号のサインをつぶさにキャッチしていくことができます。
その方の体質や身体の兆候から、事前に手当てをすることが可能となり、未病対策も行っています。
いまある症状から、これから起こりうる症状まで
ご自分では気付けないお身体の異常、SOSのサインには鍼灸(はりきゅう)治療で対応し、さらには未病対策にもってこいのアーユルヴェーダを加えて、全身をしっかりと診ていきます。
どうぞ当院へお任せください。
0コメント