スロータス=管の詰まりを意識したデトックス
来月は年末大掃除の時期が始まります。
普段のお掃除で綺麗にしているつもりでも、パイプが詰まらない限り、本腰を入れてお掃除する気になれないのが「排水管」です。
管が真っ直ぐならばお掃除しやすいのですが、排水管には汚水のにおいが上がってこないように急なU字に曲がりくねった部分があります。
問題は、この曲がりくねった部分。
ここにゴミが蓄積されていくと、詰まってしまうことで排水が流れずに溢れてきます。
このような状態を、私たち自身の身体に例えると
「体内に溜まった毒素が身体を汚して病気になっていく過程」に似ています。
アーユルヴェーダでは、『人間の身体には、栄養を受け取ったり老廃物を排出したりする「スロータス=管」があちこちにあり、そこに「毒素」が詰まると流れが塞がれ、その周囲の組織を汚していく』と考えます。
そして、汚された組織は機能が衰え、気付かずに放置していると、次第に病気へと進行します。
つまり、「排水管」に「ゴミ」が詰まれば、汚水が流れずに外へ溢れ出てくる問題が起こる。
私たちの身体の中の「スロータス=管」に「毒素」が詰まれば、様々な症状を引き起こす問題が起こる。
この問題点の解決こそが、デトックスで体質改善へと導くカギとなります。
デトックスにおいて重要なこと
皆さまは、パイプ洗浄剤でゴミを分解しても解決できない、頑丈な詰まりはどうしますか?
私は、急な角度にまがった排水管のゴミ取り出し口から、棒を入れてゴミの塊を直接引っ張り出したところ、するっと流れるようになった経験があります。
曲がりカーブに溜まっていたヘドロ状のゴミが、ドサッと抜けた瞬間は心底スッキリ!
このスッキリ感の決め手は、カーブに詰まっていたゴミを引っ張り出したことです。
このような、表面上だけではない、奥の詰まりをスカッ!とできる手段。それが、デトックスには必要なのです。
身体のデトックスには、アーユルヴェーダのオイルマッサージが効果的だと言われていますが、オイルマッサージのアプローチだけで、スロータス=管の毒素の詰まりは理想的に解決できるでしょうか?
人間の身体の管で代表的なものは、腸。
約7m・ビル2階の高さほどの長さもある腸が、曲がりくねってお腹に収まっています。
また、約9万kmほどある血管も、末端へ行けばいくほど、細かくうねっています。
曲がりくねったスロータス=管に詰まっている毒素は、とても厄介。
排水管の詰まりからも理解できるように、身体の中の曲がりくねったスロータス=管の詰まりをうまく処置することは、思うほど簡単ではないのです。
その詰まりにどこまでアクションを起こせるか?によって、デトックスの成功が左右されます。
アーユルヴェーダ・デトックスを刺絡治療でパワーアップさせる
アーユルヴェーダの施術が、あえて発汗・排便・排尿・嘔吐・瀉血させる治療を行うのは、汗腺や腸管などそれぞれの管から詰まった毒素を直接出す治療だからです。
道路でも曲道が渋滞を引き起こすように、身体の管も曲がりくねっていると、そこに毒素が溜まりやすくなる。
身体にアビヤンガ・オイルマッサージで施すだけでは、曲がりくねった管は掃除しきれません。
毒素の詰まりを放置させないデトックスを、私は目指してきました。
Ten治療院では、アーユルヴェーダのオイルマッサージだけでは解決できない問題点を踏まえ、刺絡(しらく)治療を含む鍼灸(はり・きゅう)治療・チネイザン(氣内臓療法)などの東洋医学の技を融合させることで、アーユルヴェーダの「毒素排出の理」に沿った取り組みをしています。
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