アーユルヴェーダ・ドーシャチェックは、指圧・マッサージからも可能
アーユルヴェーダ理論に基づいたアビヤンガ・オイルマッサージの施術では、「ドーシャ・チェック(体質診断)」での診断に基づいて施術を進めていきます。
方法としては、「ドーシャ・チェックシート」にご自身で記入したり、またカウンセリングでの聞き取りで判断するのが一般的です。
当院では、患者さまの訴えを伺うことはもちろん、<ご自身が自覚していない異常>をお身体から直接読み取り、それを治療内容に反映させることを大切にしています。
東洋医学では、その方法として脈診・舌診・腹診・触診などがあります。
私は、皮膚の下の見えない部分の状態を把握する方法の一つとして、指圧・マッサージの親指から伝わる感触を大切にしています。
マッサージを通して身体からのメッセージを受け取る
実際に、指圧マッサージで患者さまの全身に触れていくと、ご自分では感じていないところの圧痛を訴える場合が多いです。
「肩こりがひどくて、自分では肩しか気にならなかったけれど、腰も硬くなっているんですね」など‥
筋肉の緊張がある場合、身体を流れるエネルギーの部位はドーシャごとに特徴があるため、その部位からドーシャの異常を感知することができます。
筋肉の状態がゴリゴリと乾燥しているのか、それともゴムのようにねばっとしているのかなど、全身の筋肉の状態をつぶさに捉えることで、体内毒素の各部位の蓄積度合いを確認することも同時に行っています。
それが、指圧・マッサージの刺激によって圧痛として自覚されます。
このように、指圧・マッサージからもドーシャの情報を得て、アーユルヴェーダのアビヤンガ・オイルマッサージの施術につなげています。
アーユルヴェーダの施術におけるドーシャ異常の正確な把握は、身体の問題点を炙り出し、いかに効果的なデトックスを促して体質改善に結び付けていけるかの重要なカギ。
当院がドーシャ・チェックシートを用いない理由は、ご本人に自覚がない異常は、ドーシャ・チェックシートに書けないし、言えないからで、お身体の状態を正しく把握するためにも、様々な方法でお身体から直接情報を得ているのです。
0コメント