風邪の症状から捉えるアーユルヴェーダ・東洋医学の世界
今年も残すところ、二週間となりました。
寒い冬の時期は、インフルエンザや風邪を患う方が多くなります。
風邪をひいたと感じたら、すぐに薬を飲んで症状を抑えようとはしませんか?
今日は、近年の研究結果を元に、これまでとは異なる新しい視点で、風邪についてお話ししようと思います。
漢字でカゼは「風邪」ですが、中国医学では「風の邪気」が皮膚表面や肺から体内に侵入し、身体に様々な症状を起こすと捉えます。
「あなたの風邪はどこから?」というCMがありましたが、一体どこからなのでしょうか?
最近の研究によりますと、地球をかすめる彗星や、地球に落ちる隕石によって、それらについているバクテリアやウイルスが「降ってくる」という説があります。
寒く乾燥する時期にカゼが流行するのは、上空で漂っているバクテリアやウイルスが「冬の下降気流と共に降りてくる」からであり、これが中国医学でいう疫病を蔓延させる「邪気」の一種なのではないかと考えます。
実は、私たちは自分の免疫力を強化するために、その中のバクテリアやウイルスを「自ら選んで」取り込み、感染しているようです。
また風邪をひくことによって、発熱・咳・痰・鼻水・下痢・嘔吐などといった症状が表れます。
これをアーユルヴェーダの視点で例えると、たとえば嘔吐が辛い風邪の場合、胃の中に蓄積したカパが嘔吐によって体外へ排出・デトックスされる。
このように、宇宙からのアクションによって身体が風邪という症状で揺さぶられ、体内毒素を排出するように仕向けられているということに気付くと、ダイナミックな働きに驚かされます。
ウイルスが体内に取り込まれ感染すると、ウイルスと戦おうとして免疫が活発になり、ウイルスやその残骸を身体から追い出そうとして身体の自浄作用が促されていきます。
これが、身体から毒素を排出する=デトックス作用。
この働きは、宇宙というマクロの世界が小宇宙のミクロの私たちを、生かそうとしてくれているという、さりげなくも大いなる仕組みではないでしょうか?
しかし、ここでの問題は<自分たちの都合に合わせて風邪をひかせてはもらえない>という点です。
まったなしの、育児・仕事・介護・行事などを元気にこなしていかなければならない時に、風邪でダウンでは一大事。
では、どのような対策が理想的なのか?というと、常日頃から体内に毒素を溜め込ませないことです。
タイミングの悪い時に、風邪という辛い症状で強制的にデトックスさせられるよりも、自らの意思で快適なデトックスの施術を受けていくのは、理想的な健康管理となります。
実際に、当院へ定期的なメンテナンスを受けに来られる方々からは、風邪で寝込むことがなくなってきたというご報告を頂きます。
アーユルヴェーダや中国医学などの伝統医学は、宇宙の道理に沿った医学だからこそ、このような対策で健康を守ることを可能にするのです。
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